【第4回】親の家の片づけと自分史

自分史活用アドバイザーの福山たか秋(家族で考えるコト研究所主宰)です。
「親の家の片づけ」に自分史の活用をご紹介するブログの第4回目です。

前回は、実家に溜まった物が、実は自分史制作に必要不可欠なものであることをご紹介しました。
今回は、その物をどのように取捨選択するのか、私が実際に行った方法をご紹介します。

「実家の片付け」や「親の家の片づけ」に関するセミナーなどをしていますと、多くの方が共通して以下のようなことをおっしゃいます。
「あまりに物が多いから、どこから手を付けていいかわからない」

確かにその通りかもしれません。
溢れかえる洋服、置物、書籍、趣味の物、果ては何かの空箱などなど。
いざ事を起こそうと思っても、げんなりします。
作業量を想像するだけで、体力も気力も擦り減っていきそうです。

そこで、私がお勧めしたい方法は、まずは家中の物を写真に収めることです。

この方法は体力と気力を削ぐこともなく、「親の家の片づけ」と「自分史制作」のための前段の準備を行うことができます。

ただし、写真に収める時に、物1点ごとに1枚の写真、といった形で行うと骨が折れます(考えただけでもゾッとする作業量です)。
そのため、部屋ごと、スポットごと、棚ごとと、ある程度の物がある場所1個所に付き1枚というように写真にとります。
今はデジカメやプリンターがどのご家庭にもあると思います。
フィルム代は気にせず、パシャパシャ撮っていってください。
そして、プリントアウトします。
節約されるなら普通紙にプリントアウトしてもいいですし、カラーでなく白黒印刷でもこの際構いません。
記念に額に入れて飾る写真ではありませんので、「どの場所にどれくらいの物がどのような状態であるか」が的確に写っていれば、今後の作業に支障はありません。

そして、次に用意するのは100円均一のショップなどで売られているスケッチブックです。
これはできれば一番大きいものの方が、後々の作業がしやすくなります。

そのスケッチブックに家の平面図を描きます。
一部屋につきスケッチブック1ページを使って描いてみてください。
これもこれから家のリフォームをするわけではないので、ごく大雑把なもので構いません(手描きでOKです)。

そして、その平面図の周辺にプリントアウトした写真を貼っていきます。
部屋、スポット、棚などの位置関係に合わせるように貼っていってください。

さて、これで実にお手軽、かつリーズナブルに「親の家の片づけ」と「自分史制作」の準備が完了です。

次回は、そのスケッチブックに配置された物をどのように意味づけしていくのか、ご紹介します。

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家族で考えるコト研究所では「家族の課題は家族みんなで考える」をテーマに"親の家の片づけ"や"核家族の子育て"などについての情報を発信しています。ぜひご意見・ご感想をお寄せください。

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