【第6回】親の家の片づけと自分史
自分史活用アドバイザーの福山たか秋(家族で考えるコト研究所主宰)です。
「親の家の片づけ」に自分史の活用をご紹介するブログの第6回目です。
前回は、自分史制作と「親の家の片づけ」の準備の段階に用意できたスケッチブックへ、どのように配置された物を意味づけしていくのかをご紹介しました。
今回は、意味づけを深めていくためのインタビューについてご紹介します。
前回のインタビューのポイントは、
物について「捨てる、捨てないをお父様、お母様に問うインタビューにしない」
でした。
今回はいよいよ具体的にインタビューを進めていきます。
準備も万端、家のマップと物の写真はスケッチブックに用意されています。
といっても、気負わないでください。
まずは、お茶とお茶菓子などを用意して、ゆっくりと始めていきましょう。
「じゃあ、今日はリビングをやってみようか」という感じです。
一気呵成に家全体の物のインタビューしようとすると、する方もされる方も疲労困憊してしまいます。
ですから、できるだけコツコツ・ゆっくりが基本です。
まずは、写真一枚一枚に映し出された物について、
・どうして家に来たのか(買ったのか、もらったのか、拾ったのか)
・どんな思い出があるのか
を聞いていきます。
ここでのポイントは、どんなにつまらなそうなものでも、ただの日用品のようなものでも、必ずインタビューの俎上に載せるということ。
もしかしたら、粗品のタオルや焦げが付いた行平鍋にも何かエピソードがあるかもしれません。
(あ、もちろんタオルの一枚一枚を聞いて進めていたら、インタビューだけで膨大な時間がかかってしまいますので、そこはお父様とお母様とお話ししつつ、うまくまとめてくださいね)
折角、お父様とお母様の想いを聞く貴重な機会です。
勝手な判断でそれが漏れてしまうのはとても惜しいことですので、ここは慎重に。
インタビューが進んだら、その内容をスケッチブックの余白に記入していきます。
もう生活を別にしてしばらく経つはずですので、物にまつわるお父様やお母様の思いもかけぬ「自分史のネタ」がドンドン余白に溜まっていくはずです。
ということで、今回のインタビューのポイントは、
「どんなに些細に見える物でも必ずインタビューの俎上に載せる」
です。
次回はこのインタビューをさらに進める方法をご紹介します。
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