【第7回】親の家の片づけと自分史

自分史活用アドバイザーの福山たか秋(家族で考えるコト研究所主宰)です。
「親の家の片づけ」に自分史の活用をご紹介するブログの第7回目です。

前回は、自分史制作と「親の家の片づけ」の準備の段階に用意できたスケッチブックをもとに、どのようにインタビューを進めていくのかご紹介しました。

前回のインタビューのポイントは、
「どんなに些細に見える物でも、必ずインタビューの俎上に載せる」
でした。

さて、今回はインタビューを進めていくにあたって、新たにご用意いただきたいものをご紹介します。
それは、文房具店や100円均一のショップでよく売られている「円いシール」です。
直径は5mm~1cm程度、色は赤青黄といった基本的なもので、色数は3色程度あれば十分です。

インタビューを進めると、自ずと「物」の方向性が見えてきます。
例えば、
「思い出深い物」
「今生活で使っている物」
「特に思い出もない物」
「いらない物」
などです。
※「いらない物」に関しては、あくまでもご両親の意見をもとに決めてください。"誘導したり"、"決めつけたり"は厳禁です。

その方向性が見えてきたら、どの色がどの意味を持つのかを決めて、スケッチブックの写真の横に貼っていきます。
ちなみに私と両親は、
「思い出深い物」=「緑色」
「今生活で使っている物」=「黄色」
「特に思い出もない物、いらない物」=「赤色」
に分けました。
※ご家族の状況に応じて、例えば「思い出深い物」でも夫婦のことならピンク色、子供や孫とのことなら青色、など適宜色数を増やしても構いません。その方が、自分史をつくることから考えると、後々わかりやすくなるかもしれませんね。

この方法の面白いところは、インタビューが進むにしたがって、スケッチブックのページがわかりやすく染め上げられていくところです。
家にある物が、ご両親にとってそれぞれどういう意味を持つ物なのか、見えるような状態にする作業というわけです。

ということで、今回のインタビューのポイントは、
「色を使って、家にある物の意味を視覚化する」
です。

次回は、この視覚化された物の意味をどのように吟味していくのかご紹介します。

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家族で考えるコト研究所では「家族の課題は家族みんなで考える」をテーマに"親の家の片づけ"や"核家族の子育て"などについての情報を発信しています。ぜひご意見・ご感想をお寄せください。

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