●2010年

一般社団法人自分史活用推進協議会は、2010年7月7日に設立され、発起人である高橋誠が初代代表理事に就任しました。

●2011年

3月12日、13日にテスト版「自分史活用アドバイザー認定講座」を予定していたところ、11日に東日本大震災が起きました。そこで認定講座の開催は1年延期とし、災害によって失われる記憶の大切さを胸にさらなる講座開発が進められ、テキストに「私を記憶し、記録する。ここから歴史が作られていきます」などの言葉が盛り込まれていきました。

●2012年

前田義寛が代表理事に就任。4月、東京フォーラム会議室にて「第1回自分史活用アドバイザー認定講座」(2日間コース)を開催。夏には、簡単に自分史を作成できる『自分史作成キット』を日本法令から出版。自分の歴史を語り合って話(は「8」・な「7」・し)の花(は「8」・な「7」)を咲かせる日として、8月7日を「自分史の日」として登録制定し、「自分史の日」のお披露目と『自分史作成キット』の出版記念イベントを東京田町の港勤労福祉会館にて行いました。

●2013年

2013年6月には、NHKのEテレ「団塊スタイル」に協議会の理事が自分史の専門家として出演、広く「自分史の団体」として認知されるきっかけとなりました。また、8月7日(自分史の日)、東京・両国の江戸東京博物館で日本初の総合的な自分史イベント「自分史フェスティバル2013」を開催。大きな資金力をもたない協議会が、アドバイザーの力を結集し、講演やパネルディスカッションなどのホールイベントや、自分史関連の展示ブース、ミニ講座・セミナーなど多彩なプログラムを展開し、約1600名が来場。内外に協議会の存在感と自分史新時代の幕開けを印象づけました。

この年、浜松支部と横浜支部が誕生。

●2014年

2014年8月12日~13日には、東京・大井町のきゅりあんで「自分史フェスティバル2014」を開催。ホールイベントとしてジャーナリストの立花隆氏、シニアビジネスの第一人者の村田裕之氏らを迎え、講演をしていただきました。また、自分史をつくった方々、活用している方々が登場する「自分史オンステージ」も好評を博しました。展示やミニ講座もさらに充実し、約2100名が来場。朝日新聞社の「朝日自分史」の開発にも関わるなど、協議会が自分史ビジネスの相談を受けることが増えていきました。

●2015年

協議会発足5年目のこの年、新たに「自分史活用マスター制度」と「自分史活用マイスター制度」を開設し、マスター資格を取得したアドバイザーが地元でアドバイザー認定講座を開催することでアドバイザーを増やしていく活動がスタートしました。

3年目を迎えた自分史イベントは8日間のロングランイベントにまで拡大。8月7日「大井町きゅりあん」と、9月16日~22日三越日本橋本店本館「はじまりのカフェ」の2か所で「自分史フェスティバル2015」を開催しました。「大井町きゅりあん」会場では、映画監督の大林宣彦氏を迎えて講演をしていただき、また自分史の祖である色川大吉先生にビデオメッセージにてご登場いただきました。「はじまりのカフェ」会場での出展ブース数は47、プログラム数は61(講演、出展社セミナー、昭和自分史横丁、アドバイザー総会等)に及び、来場者トータル10000人を記録しました。自分史イベントは地方にも広がりをみせ、1月7日~12日には浜松支部が公益財団法人浜松市文化振興財団と共催で、クリエート浜松で「自分史フェスティバルIN浜松」を。5月25日には横浜支部が戸塚区総合庁舎多目的スペースで「暮らしの中の自分史フェアin横浜」を開催しました。

この年、名古屋支部が誕生。

●2016年

2016年には「全国キャラバン」として全国で自分史イベント活動を展開。8月7日南相馬の心の復興支援を掲げて南相馬にて行った「自分史聞き書きリーダー養成講座」を皮切りに、8月24日「第2回アドバイザー総会」、8月25日「自分史フェスティバル2016」(ともに江戸東京博物館)、9月14日「自分史フェスティバル2016(パート2)」(日本橋三越本店「はじまりのカフェ」)、12月24日~25日「自分史フェスティバルin渋谷」(渋谷総合文化センター)と各地で自分史のイベントを開催し、自分史の魅力を伝えました。

●2017年

4月には50回目となる「自分史活用アドバイザー認定講座」を東京国際フォーラム(会議室)で開催するなど認定講座も順調に回を重ね、各地に自分史活用アドバイザーが誕生するなか、6月には前田義寛が代表理事を退任し、河野初江が3代目代表理事に就任しました。

自分史イベントは各実行員会がそれぞれ新しい試みに挑戦しました。8月には「ターニングポイント」をテーマに若い世代向けに原宿のライブハウスで「自分史トークライブ」形式でイベントを開催。9月には「自分史フェスティバル2017」(江戸東京博物館)で「残そう!伝えよう!その想い」として実践的な20講座を行い、参加者に「一枚の自分史」作品を持ち帰っていただきました。また「365枚の自分史絵葉書」を展示し、自分史をつくって、それを見に来る、というスタイルにも挑戦しました。10月11日~17日には「家族物語はじめてのファミリーヒストリー」をテーマに「日本橋三越本店(はじまりのカフェ)」でイベントを開催しました。地方もまた本部が提供するコンテンツ(「100の自分史」展示)を生かし、3月大阪、4月前橋と横浜、9月岡山と各地でイベントを開催しました。

この年、渋谷支部が誕生。

●2018年

2018年にはアドバイザー数が400人に達しました。協議会では自分史の魅力と活用法をさらに多くの方に知っていただこうと、4月には協議会の活動理念を伝える小冊子『自分史活用アドバイザーの世界』を作成。活躍するアドバイザー自らが登場し、語り、それを配布することで自分史の魅力と活用を伝える活動を開始しました。また自分史が身近な存在になってきたことを受けて本部主催の自分史イベントの名称を「自分史フェスティバル」から「自分史まつり」へと変え、8月7日「自分史まつり2018」(連合会館)を開催しました。自分史の魅力を伝える動画コンテンツ「知ってみようか、自分史のことを」と「この街で」を新たに発表、人生百年時代の生き方について多摩大学副学長の久恒啓一氏に講演をしていただきました。

●2019年

平成が終わり令和となったこの年は、テーマを「語り継ぐ平成、自分史で切り拓く新時代」とし、9月26日「自分史まつり2019」を江戸東京博物館にて開催しました。特別講演に経済学者の野口悠紀男氏を迎え、ネット新時代の自分史を展望していただくとともに、パネルディスカッションで平成を振り返りました。自分史を実際に作成した方々が登場する「自分史オンステージ」や、映像時代の新感覚自分史を先取りして募集した1分動画の自分史「スマホ自分史大賞」の受賞者発表、アドバイザーによる実践的な自分史ワークショップと多彩なプログラムを用意し、多数の来場をいただきました。

この年の10月には、ついに認定講座の累計受講者数が1000名を超えました。「自分史で日本を元気に」との協議会の理念が広く社会に受け入れられた証であり、多くのアドバイザーの地道な活動がもたらした数字であると言えます。

●2020年

2020年は新型コロナ禍によって活動が大きく制限され、5月を最後に対面型の自分史活用アドバイザー認定講座の開催は中止を余儀なくされました。再開の見通しが立たないなか、自分史活用アドバイザー認定講座の再開を望む声に応え、協議会では安全で安心な非接触型の認定講座として通信教育版「自分史活用アドバイザー認定講座」を開発。9月から受講受付を開始しました。DVDとテキストを使って自由な時間に学べる通信教育版は、コロナ対策としてだけでなく遠隔地の方や、1日かけて認定講座に参加することが難しい方に好評で、コロナ禍にあっても通信教育版で学んだアドバイザーが誕生していきました。また協議会主催の自分史イベントを休止せざるを得ないなか、「今こそ自分史を」ということで、個々のアドバイザーによるオンライン講座やセミナーなど自主的な試みが活発化していきました。

この年、岡山支部と大阪支部が誕生。

●2021年

一年遅れで開催された東京オリンピックも結局、無観客での開催となるなど、新型コロナの影響は夏を超えて秋まで及び、協議会もまた対面での自分史活用アドバイザー認定講座の再開を見合わせ、引き続き通信教育版にてアドバイザーを養成する一年となりました。

9月には、前年に開発した通信教育版を一部改訂し、通信教育版Ver2.0の受講受付を開始しました。協議会主催のアドバイザーの勉強会や親睦もオンラインで行うなど、2年続きでオンラインでの活動が中心となりました。一方、自分史への関心はさらなる高まりを見せ、自分史が多くの新聞や雑誌で取り上げられることが増えていきました。協議会では2019年2月東京新聞、11月『サンデー毎日』、2020年4月日経新聞、5月読売新聞、10月読売新聞、2021年5月東京新聞、8月毎日新聞と、多数の取材に協力し、自分史の広がりに貢献しました。