わたし本の制作例-10-

株式会社文研ビズでは、『わたし本』という自分史を提唱している。
私がサンプルとして作った『背中をトン-基本の手相編』を実践例としてこれからしばらくの間、書き綴っていこうと思う。

原稿を書くときに考えたこと

原稿執筆段階では、何も考えずに目次構成案をもとにひたすら書き続けるのが理想。
なのだが。
いざ書こうと思って、企画書に書いてなかったつまり考えていなかったことがあった。
今にして思えば企画書に入れておく項目だったわけだ。
それを幾つか説明していこう。

1つには文体だ。
ですます調のほうが丁寧そうでいいかと思った。それでですます調で書くことにした。
ところがこれは失敗だったのだ。
語りかけ口調で書く場合は、である調の方がよいのだ。
なぜなら、テンポがよくなるからだ。
ぼくはその後原稿リフォームとして、とあるお客さんの原稿をすべてリライトする機会を得た。
そのときお客さんと相談し、ワニブックスのような本がいいと要望され、である調の語りかけ文体で書いたのだ。
これがはまった。
ですます調の語りかけ文体もある。それは読み手を複数に設定したときだ。
読み手を特定した、「今読んでいるあなた」に向けて語りかけるときにである調は効果を出す。
いろんな人を相手にしているという雰囲気を出すなら、ですます調の語りかけ文体だ。ときどき、つぶやきを入れるにはですます調がぴったりなのだ。

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