2025年を振り返って
2025年が終わろうとしています。振り返ったとき、どんな出来事が思い浮かぶでしょう。2025年は生成AIの進化は私たちの暮らしや仕事のあり方を大きく変え、教育や医療、芸術の分野に新しい可能性を広げた年でした。国内では大阪・関西万博が開催され、象徴的な「大屋根(リング)」や公式キャラクター「ミャクミャク」が話題を集めました。
身近なところでは、マイナンバーカードと運転免許証の一体化が始まり、文化面では映画『国宝』が大ヒット。訪日観光客は11月時点で3500万人を超え、「温泉文化」がユネスコ無形文化遺産候補に選ばれるなど、観光立国としての歩みも加速しました。
戦後80年という節目を迎え、平和の尊さを改めて確認する機会も多くありました。自分史活用推進協議会では「戦後80年・自分史50年」を記念し、『今に残る戦争体験』を刊行しました。自分史活用アドバイザーが、各地に残る戦争体験を掘り起こし、記録として残そうとしたこの取り組みは、戦争体験を語れる人が減りつつあるなかで、とりわけ意義深いものであったと思います。
また自分史活用推進協議会が行う「自分史活用アドバイザー認定講座」にオンラインコースが加わり、地域を問わず双方向で学んで自分史活用アドバイザー資格を取得できるようになりました。2026年前半の「自分史活用アドバイザー認定講座」は1月にオンラインコースを、2月と4月に会場コース(東京)を予定しており、現在受講者を募集しています。
メディア取材では「現役世代が陥りやすい心のもやもやを解消する」といった側面から自分史活用アドバイザーの取り組みが注目され、NHK「クローズアップ現代」で、働きざかりの人が陥る心の「もやもや」を解きほぐす手段として「自分史」が大きく取りあげられました。
私にとっても2025年は忘れることができない一年となりました。7月にはオレンジページから『ときめく自分史づくり』を出版し、過去を振り返ることで人生の「宝物」が見つかったり、自己肯定感が高まったりする自分史づくりの魅力を伝えることができました。『ときめく自分史づくり』を人生の応援歌と思って読んでくださった方も多くいたようです。一方で、「年表シート」や「ライフラインシート」のテンプレートを付けたことで、テンプレートを使って年表づくりをしたり、自分史プランを立てたりしたという方も少なくなく、書き込み式の本にした良さを実感しました。
さらに2025年には自分史サロンが10周年を迎えました。そこで、これまで自分史サロンを開いてきた会場で「一日まるごと自分史デー」を開催し、自分史サロンで自分史をつくった方々と自分史談義を心ゆくまで楽しみました。
未来につながる新しい自分史の楽しみ方という面では、4つのステップで振り返る「わたしノート」づくりの講座も開発しました。年表づくりとキーワード、ライフラインシートという3つのステップで思い出を掘り起こし、4つめのステップで未来の自分を見つけてノートに書き込むというものです。書くことで「道しるべ」となり、節目節目に振り返ることで着実に夢に近づくことができます。
こうして振り返ってみると、2025年は社会の変化と個人の物語が響き合う一年だったように思います。災害や政治の転換、経済の揺れ、文化の節目が重なり合う中で、私たち一人ひとりが自分の物語をどう紡ぎ、未来へつなげていくかが問われた年だったのではないでしょうか。皆様、どうぞ良い年をお迎えください。



