戦後70年を迎えた今、忘れてはならないこと

自分史で福島県を元気に!
自分史を綴ることで、ふくしまの記録を残すことのお手伝い
自分史活用アドバイザーの武田悦江です。

【戦後70年を迎えた今、忘れてはならないこと】

みなさん、こんにちは! 暑い日が続きますね。「70年前の今頃も、こんな暑さだったのかなぁ」と考えている自分に気がつきます。今年は戦後70年の節目の年。テレビや新聞などでも様々な特集を組んでいますね。私が講師としてお世話になる自分史講座の生徒さんからも、ご自身の戦争体験を伺う機会が多々あります。

たとえば……。

戦時中、敵国元首の似顔絵と共に通路に竹槍が置いてあり、元首の似顔絵を竹槍で突いてからでないと通路を通れなかった思い出や、学童疎開に旅立つ前の晩、家族で水杯(みずさかずき)を交わした話。あるいは戦後、初めて支給された教科書が、新聞紙大のものであったため、生徒が泣きながら4等分に切って、自分の教科書を作った話などです。古い記憶ですし、地域によっても違うかもしれません。でも私は、自分の両親や祖母から聞けなかった話を、生徒さんから教わることをありがたいと感じています。

一方で、戦時中の悲惨な経験を、誰にも語ることなく逝った方も多いと思います。先の対戦で中国大陸に赴き、衛生兵として国に尽くした武田の義父や、看護婦として大陸で奉公した武田の義母もその一人でした。だからこそ次世代を生きる私たちは、誰もが語れる体験ではなかったあの記憶を、あえて残してくれた方々の思いを感じながら、戦争という悲劇を二度と繰り返さないようにしなければ。

自分史活用推進協議会では8月5日に、―自分史と家族史で振り返る暮らしのあゆみ―『戦後70年、私と家族の記録』を開催します。みなさまには、ぜひ訪れていただきたいと思います。

 

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