わたし本の制作例-1-
ちょい上の自分史を書くということ
株式会社文研ビズでは、『わたし本』という自分史を提唱している。
これは、従来の人生をテーマにした自分史の概念でなく、もっとピンポイントにテーマを絞り、人生の一部分にスポットライトを浴びせよう。
人に読ませる自分史を意識しようというモノである。
これに至ったのには訳がある。
いわゆる自分史では、その人の人生なのだから、1人1回こっきりである。
この『自分史作成』という実に面白く楽しい作業が1回こっきりではもったいないではないか!
そう思ったのである。
また世の中には残念なことに、書物の読者として読んだ場合に退屈な自分史が存在することは確かだ。
しかし、じっくり読んでみると実に面白い興味深いエピソードをお持ちであったり、人生の縮図がごく数ページに凝縮されていることが多いのもまた真実である。
それがなぜ退屈な自分史になってしまうのか。
それは取捨選択が甘くなっているからだ。
半生記という固定観念がある限り、「いいとこ取り」しづらいのはよく分かる。
それではせっかくのきらきらエピソードががもったいないではないか!
そう思った次第である。
そして編み出したのが、ちょい上の自分史『わたし本』である。
テーマ至上主義の自分史である。
時系列であることを意識しない。
ある人にとっては交友録になり、ある人にとっては自分の趣味に関するウンチク本である。
もちろん、テーマ次第では人生のある局面を時系列にたどることもある。
しかし、テーマから逸れるエピソードや出来事には一切触れないのが、ちょい上の自分史『わたし本』なのである。