自分史活用アドバイザー認定講座(札幌)に参加して

自分史活用アドバイザー 札幌市 泉正人

5月6日、連休最後の日に、自分史活用アドバイザー認定講座・札幌開催に講師補助として参加させていただきました。
前日夕方からの講師打ち合わせ時に、参加者が4名もいると知り驚きました。
何故なら2年前に私自身が受講した時には、男性2名という少数でしたから。ここ北海道でも、自分史に関心を寄せる方が確実に増えていることを実感致しました。

当日になってからは、参加者4名中3名が女性であることにも驚きました。
以前に、複数の知人女性から「心の中の思いは、誰にも言わずに墓場まで持っていくから、自分史は必要ない」との言葉を聞かされていましたから、女性はそういうものなのかという意識が私の心の中にはありましたので。

同じく4名中3名が札幌市以外の遠隔地からの参加と聞いて更に驚きました。
北海道の人口547万人のうち、札幌市には28パーセントにあたる195万人が集中して住んでいます。それなのに、参加しようと思えばすぐ来れるお膝元からの実際の参加者がお一人だけということは、残念ではありました。
前回と今回の2回の札幌講座の参加者(私も含めて)6名の内、開催地札幌からの参加者は2名だけということになりましたから。

自己紹介の折に、それぞれの参加動機を発表されていました。
自分が経験してきたことを沢山の人に伝えたいという方。自身が継承している伝統技能を次世代に伝えたり、家族のことを書き残したいという方。長年勤めた職場を定年退職したことを機に、自身は勿論のこと、同じ年代のセカンドライフに自分史を生かせないだろうかと考えた方。
自分史を活用することで、現在の職業の幅を広げて、より社会に貢献したいという方。
それぞれがはっきりとした目的意識と熱い思いを持って参加されているようでした。
JRや夜行バスを使って何時間もかかる道のりを越えて、はるばる札幌まで来られたことにも納得しました。
皆さん講義には集中して聴き入り、グループワークにも積極的に楽しそうに参加している様子を見ていると、講座を終えて北海道の各地へ戻っていく参加者の皆さんの力で、今後、北海道各地に自分史文化が広がっていくような予感を持ちました。

今回参加された皆さんに共通することは、自分史を書くという行為にだけ関心を持っているわけではなく、それぞれが、現在進行しているご自身の職業や社会活動を更に幅広いものにするために、自分史を活用したいと考えていらっしゃるのだろうという思いが伝わってきました。
「自分史で日本を元気に」という自分史活用推進協議会が目指す方向性と合致する方々が集まられたように思えました。
自分史が持っている可能性について、参加者の皆さん、東京から来られた事務局の高橋誠さん、講師でもある北海道在住のアドバイザーの先輩から、私自身が沢山のことを学ぶことができた楽しい一日でした。

今回参加された4名の方が全てアドバイザーとなって、これから先、一緒に北海道内で活動することができたなら、嬉しいことだと思っております。
そしてここ札幌市民に、もっと自分史活用に関心を持ってもらいたいということも改めて願っております。

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