自分史と家族史

自分史活用アドバイザー 札幌市 泉 正人

私自身が自分史活用アドバイザーでありながら、「家族史を作る」と称するミニセミナーを昨年の12月から始めました。「自分史を作る」ということを忘れているわけではありません。家族史を作るという作業は、以前から仕事として請け負ってきていましたので、私としては、その流れで始めやすかったという理由です。
2ヵ月間に4回開催して、参加者は合計4名で、全て定年退職した男性ばかりでした。
参加された方のお話を聞いていると、年齢を重ねてくると、自分の先祖のことを調べたくなったり、調べたものを記録として残したいという意欲が湧いてくるように思えました。実際、戸籍謄本、除籍謄本の取得方法や家系図作成といったことに関心を示される方が多いです。自分の先祖や家系について、改めて真剣に調べてみようと思う中高年の男性がいらっしゃることは、私にとっては新しい発見です。

お客様の反応を見ていると、「自分史」ではなく、「家族史を作る」と称したから来ていただけたのかなと思うことがあります。家系の歴史には関心があるけれど、自分のことは必要ないという感じでした。
今後のミニセミナ-においては、アドバイザー認定講座で学んだ、自分の人生に生かすための「振り返りのための自分史」と、誰かに伝える目的の「記録としての自分史・家族史」の位置づけを区別して、月ごとに交互に開催してみようと思います。

3月は「振り返りのための自分史を作る」と称するミニセミナーを札幌市の区民センター、恵庭市民プラザ、千歳市の民間の図書館を使用して開催する予定です。
準備段階での課題は、どうやって開催を告知するかということです。2月の「家族史を作る」開催にあたっては、6万部を無料配布する地域のフリーペーパーに掲載をお願いし、その他の数ヵ所にチラシを置かせてもらい、インターネットのイベント情報にも登録しました。結果は、参加者2名と、電話問い合わせ1名でした。この数字が多いのか少ないのか、私には判断がつきませんが、今後も続く課題だと思っています。

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