自分史に関する情報がある

一般社団法人自分史活用推進協議会理事 菖蒲 亨

前回もこの自分史コラムコーナーに私が書いたとおり、あやめ自分史センターを開館させたのは2016(平成28)年5月のことでした。そして5冊ばかりしか棚に並んでいない写真をお見せしました。しかしその後1か月にも満たない2016(平成28)年6月には、今回の写真のように仕分けられた段ボールに入れられた本を寄贈いただき、棚は満ち、並べられないものもでるほどまでになりました。

その際お贈りいただいたのが、一般社団法人自分史活用推進協議会の第二代代表理事前田義寛さんでした。とても見てられないと思われたのでしょう。ご自宅の蔵書の中から、一千冊余を分けてくださいました。ほんとうに感謝しても感謝しきれません。ご本人が故人となられた現在も前田蔵書として、あやめ自分史センターに並べさせていただいています。

一千冊余というのですから、もちろんその内容は自分史だけではありませんでした。評伝や自伝、読物も含まれていました。三島由紀夫や城山三郎が多く、浮世絵に関するものだけで1コーナーができました。

YouTubeで公開されているチャンネル「シニアちゃんねる」の菖蒲が出演させていただいている第135回ムッシュ前田(前田義寛さん)追悼第6回で、菖蒲と俳諧について前田さんがお話しされている様子を映していた過去の番組の背景、おそらく前田さんご自身の書斎と思しき部屋、前田さんのうしろに、浮世絵の絵がかかっていました。

コロナが蔓延した間、あやめ自分史センターを媒介としてコロナを拡大させるわけにはいかなかったのでしばらくあやめ自分史センターを入館禁止にしていましたので、その長い間、前田さんが、浮世絵に関するものなど、ご自身の書籍に会いに来ていただく機会を奪ってしまうことになり、その後ふたたびお見えになる前に亡くなってしまい、ほんとうに申し訳ないことをしたと考えております。

これをお読みのあなたが自分の、あるいはどなたかの自分史を作成したいと考えておいでであるならば、どうぞなるべく早くあやめ自分史センターへお越しください。いつでも行くことができるなどと考えないことです。

もしおいでになれば、興奮を手に入れることができることでしょう。そして、自分史に関する多くのヒントを見出すことができるでしょう。もし万一、ご希望の情報が見つからなかった場合はぜひそれをお問合せください。それにより、進化が可能になるでしょう。

そしてもし自分史全体の知識や動向など大きな視点で自分史を知りたいとお考えなのであれば、そのときはぜひ自分史活用アドバイザーになることをご検討ください。自分史活用推進協議会がお答えします。アドバイザーになれば手にできる、情報があるのです。