団体史は団体の未来を決める

 

私は地元の町田で『町田シニアライフ研究会(MSK)』という高齢者支援の団体を、町田で活動する行政書士6名で運営しています。この団体ではあることをきっかけに活動の主流が【演劇】となり、この活動での団体名を『劇団MSK』と言います。先日町田市生涯学習センターにて『劇団MSK』公演の機会を頂きました。実はこの演劇活動は1年前にも出演した、ことぶき大学という市民講座での披露からは始まりました。もともと団体での活動はセミナーや講演会などが多く、これをきっかけに相談→依頼という流れを期待していましたが、メンバーの何気ない一言と、またメンバーの中でプロの劇団に属してる方がいて、その方が演劇の可能性を示してくれたことで、私をはじめ、演劇なんて学生の時以来という素人集団が演劇にチャレンジすることになりました。

町田シニアライフ研究会は結成3年、演劇をはじめてから1年ですが、それなりに団体の歴史があります。特にここ1年間の団体史は、劇団MSKとしての演劇活動史であり、自分たちの存在意義を改めて再確認出来るものとなりました。

1年間で行った演劇機会は6回あります。2015年10月、11月、翌年1月、6月2回、8月とほぼ2か月に1回位あり、当然それなりに稽古して臨むわけなので、ほとんど毎月演劇に携わってきた感がありました。しかもこの期間で行った演劇はすべて自主公演というわけではありません。自分たちの活動を観て(聞いて)2つの団体(公益社団と一般社団法人)からオファーを頂いた上で、ご希望のテーマに沿ったオリジナル台本を作りその後稽古となりました。

本業がありながらこのような活動を続けることは正直かなりハードでした。自分たちが役者でもないのに演劇を続ける理由はよく解らなかったのが正直なところでした。あえて言えば、活動する機会の場があり、オファーを頂いたということからも求められていたということです。そして自分たちの視点が常に「これは演劇に出来ないか?」「演劇仕立てにしたら面白いんじゃないか?」に変わって行きました。この視点が次の機会の場を与えてくれたのではないかと思っています。

自分たちの宣伝になってしまいましたが、ここで言いたかったことは個人であれ、団体であれ、過去の実績を一つ一つ挙げていくと必ず一つのストーリーとして繋がってきます。ストーリーが決して過去のものではなく、個人が生き続けていくように団体が存続する限り、次の活動へと引き継がれます。私たちの団体ではいつか演劇をやめるかもしれません。それはそれで、なぜやめるに至ったのかが過去のストーリーを追うと明確になります。そしてまたこの流れも団体の未来を作っていくことになります。

馬場敦(一般社団法人自分史活用推進協議会監事)

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