日本の西洋医学史

医療系ライターで薬剤師でもある畑川郁江アドバイザーのブログ記事です。畑川アドバイザーはネット上で完結できるエンディングノート(生涯の鍵 La Clef d’une vie)の運営もしており、その中で特に医療の事前指示書の重要性を訴えています。

【日本の西洋医学史】

日本で初めて西洋医学が伝えられたのは……杉田玄白さんの解体新書。
歴史が大嫌いな私でも、これは覚えています。

先日、解体新書についてのお話を聞く機会がありました。
江戸幕府に唯一貿易を許されていた長崎の出島にて、解体新書の原著であるターヘル・アナトミアを手に入れた蘭学医の杉田玄白。ターヘル・アナトミアで見た解剖図と、腑分け(解剖)の様子が同じであったことから、翻訳を始めました。これまで信じていた東洋医学の五臓六腑の図との違いに驚いたことでしょう。

「脳」は東洋医学に概念としてなかったとのこと。「腹の内」という言葉にあるように、精神的な思想はお腹が司るとされていました。今や、脳にも腸にも同じような神経伝達物質があることがわかり、それぞれ影響し合っていることを考えると、どちらも正解なのかも知れません。

また、神経という概念もなく、東洋医学でいう神気の「神」と気の流れを示す経絡の「経」をあわせて翻訳時に造られた「造語」だそうです。また、膵臓は東洋医学では存在がないのですね。

楽しくお話を聞かせていただき、こんな先生が教えてくださったなら、歴史は嫌いではなかったような気がします……。

今回は、日本における西洋医学の歴史スタートについての話でした。

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