自分年表作成と写真整理②
一般社団自分史活用推進協議会理事 前田浩
~「記憶の記録」のメリットとは~
人生の全記述[IK1] の様に、特別な理由の無い多くの人に敢えて「記憶の記録」のメリットを挙げてみたい。
自分史活用アドバイザー認定講座テキストの、第 1 章 「自分史の魅力と活用法、表現方法」の中で「自分史の四つの機能」の一つ目に、「記録ツール:自分史は、自分の過去のことをまとめて形にすることで、それを他の人に伝えたり、共有したりできるという記録ツールとしての側面をもっています。自分の体験を知識や知恵としてみんなと共有できることには大きな意義があるので、ぜひ記録ツールとして活用しましょう。」とあります。
先ずは自分史年表作成と写真整理です。(自分史年表作成は次回にします)
写真アルバムは、あなたが亡くなれば多くの写真は遺された人には必要の無いものとなります。だからこそ自分で整理する必要があります。遺族は捨て難いアルバムは遺品整理の課題の一つです。
そしてその中には、子や孫などの遺族がお話を聴きたい写真があります。そんな観点で先祖の写真やあなたしか知り得ない情報を写真と一緒に残しておけば、それは子孫にとって宝物となります。この作業で「生きてきた証を残せる」事になります。
次に、この整理された記録が「自分を良く知ってもらうことができる」ツールになります。子や孫は勿論、介護サービスをして頂くスタッフとも楽しい会話が弾む事になります。
「元気になった」「意欲がみられる様になった」「笑顔が多くなった」など効果が見られる回想法は、高齢者が思い出をふりかえり、仲間や聴き手と分かち合うことで、喜びや満足感を感じ、かけがえのない自分を再評価し、孤独感をやわらげる方法です。回想法などでも言われる様に、人生の出来事を回顧したり、整理したり、表現したりすると脳は活性化する様です。回想法としての自分年表作成と写真整理もいいですね。
まとめてみますと次のようなメリットが考えられます。
●生きてきた証を残せる
●自分をよく知ることができる
●生きがいが見つかる
●自信、自尊心が高まる
●脳を活性化できる
●記憶を記録すること自体が楽しい