【第2回】親の家の片づけと自分史

自分史活用アドバイザーの福山たか秋(家族で考えるコト研究所主宰)です。「親の家の片づけ」での自分史活用をご紹介するブログの第2回目です。

「実家の片付け」、「親の家の片づけ」、「親家片(おやかた)」が、昨年(2014年)くらいからしきりとメディアで取り上げられるようになりました。その背景として、現在の日本の人口構造とライフスタイルが起因することは、容易に想像がつくのではないでしょうか。
都市部で家庭を持ってこられた方々が、故郷の親御さんとご自身の年齢が進み、今後のことをお考えになって、このようなキーワードが注目されるようになってきたのだと推測されます。

さて、ここで少しご自身のご実家の状況を想像してみてください。そこに置かれている物や溜めこまれている物、親御さんの生活スタイルなどなどです。いかがでしょうか。
物も生活スタイルも余計なものが削ぎ落とされて無駄のない状況(生活)、といったことは中々ないのではないでしょうか。もしかしたら、物でお父様、お母様の生活が圧迫されている状況なのかもしれません。

では、次にそれらの物やお父様、お母様のライフスタイルが将来的にどのようになるのか、想像してみてください。お父様やお母様が将来的にどのように生活されたいかは、すでに話し合われていたり、ご希望を聞いていたりで、比較的考えることは難しくないかもしれません。しかし、一方で「物」については、あまりしっかりと考えていらっしゃらないかもしれません。もしくは漠とした不安をお持ちかもしれません。

私が今回のブログを通じて、ご紹介したい自分史制作は、お父様、お母様の歩みや想いをまとめることに加え、実家に今現在ある「物」にも着目し、その「物」にもお父様とお母様の意思を語ってもらおう、というものです。「実家の片付け」、「親の家の片づけ」と言うと、「物」は捨てられ、処分される対象と捉えられがちです。確かに「物」は、最終的にはいずれ処分されるものなのかもしれませんが、その前に光を当てることによって、お父様とお母様の悲喜こもごもの選択や意思も感じ取ることができるはずなのです。

次回は自分史制作のために、どのように実家の物を捉えるのかをご紹介したいと思います。

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家族で考えるコト研究所では「家族の課題は家族みんなで考える」をテーマに"親の家の片づけ"や"核家族の子育て"などについての情報を発信しています。ぜひご意見・ご感想をお寄せください。

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