ときめく自分史づくりー自分史プランをつくろう
自分史の作成にあたってはプランを立てます。6W2Hで考えてみましょう。
1 Why なぜ自分史をつくるのか
自分の生きた時代のことを伝えたい、故人への思いを綴りたい、家族の歴史を整理して残したい、自分自身の振り返りのために書きたい、親の自分史を親にプレゼントしたい、金婚式の日の感謝をこめて相手に渡したい……と自分史をつくる理由はさまざまです。自分史は誰かに頼まれてつくるものではなく、自分の中から湧き出る気持ちでつくるものなので、「このことだけは」という「想い」が大きな原動力となります。「つくりたい」と思ったその気持ちを、忘れないようにしましょう。
2 What どんな形にしたいのか
最近ではいろいろな形の自分史がつくられるようになってきました。写真を中心にしたアルバム形式や、みんなで見て楽しむ映像形式、写真や記事風原稿で構成された雑誌スタイル、文字中心の冊子や本形式など、種類も豊富です。目的に合わせて選びましょう。
3 Whom 誰に読んでもらうのか
読んでもらう相手は誰でしょう。子供や孫、甥や姪、友達、趣味仲間という方もいれば、誰とは言えないという方もいます。まだ見ぬ誰かのために、それもまたあってよいのです。漠然とであれ誰かのために、と意識することが自分史づくりを進めていく上での推進力になります。
4 When いつまでに作るのか
夫婦の記念日までに、一周忌までに、傘寿までに、とはっきりとした予定があるときは、それに間に合うようスケジュールを組みましょう。ゆっくりと、時間をかけて楽しみながらつくる自分史もあります。そのような場合であっても、だいたい何歳ぐらいまでには完成させよう、と決めておきましょう。どなたであれ永遠に生きることができる人はいないので。
5 Who 誰が書くのか
自分で書くのか、誰かに書いてもらうのかを決めましょう。忙しくて時間が取れないという人や、書くよりも話すほうが好きという方は、聞き書きをしてくれるライターに任せるとよいでしょう。
6 Where どこで作業をするのか
自分で書くときはどの場所で書くのかを決め、資料の置き場所などを確保します。聞き書きで書いてもらうときは、落ち着いて話せる場をライターと相談して決めます。
7 How to どのような方法でつくるのか
自分史づくりは原稿を書いて終わりではありません。本にする場合で言えば、原稿を編集したり、割付デザインをしたり、印刷会社に印刷を依頼する行程があります。どこまで自分で行い、どこから誰に何を依頼するのかを決めることで、早い段階からサポートを受けられる良さがあります。
8 How much 費用はいくらかけるのか
自分で書いた原稿を自分で編集し、プリントアウトしたものを、ホチキスで止めるだけでつくるリポート形式や手作りの冊子であれば費用はほとんどかからず、自分の労力だけで仕上がります。ただ手作りのリポート形式や冊子形式は耐久性がなく、長く保存するには不向きです。また、他の資料と取り紛れやすいので受け取った側も保管に困るという声をよく聞きます。次の世代に役立ててもらいたい、書棚に並べて保管できるものとしてお渡ししたい、ということであれば一定の厚みのある本の自分史にすることをおすすめします。家族や友人など身近な人たちに配るのであれば、50~100部程度で、という人が多いようです。本のかたちにする場合、原稿があるのであれば100万円前後から、ライターに書いてもらうところから依頼するのであれば150~200万円前後をひとつの目安とすると良いでしょう。
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