ときめきの自分史―自分史づくりは8つのステップで
「自分史づくり」に迷ったときは、8つのステップで進めましょう。手順を踏むことで、無理なくゴールすることができます。
1、誰のために、何のためにつくるのかを考える
自分史をつくろうと思ったきっかけは何でしたか。その時の思いを言葉にして書き残しておきましょう。スタート地点が明確になることで、ゴールも思い描きやすくなります。
2、どのようなカタチのものにしたいかを考える
手近にある作品を例に、ノートに綴る、リポート形式にする、冊子にする、書籍にする、フォトブックにする、映像で表現…と、どのようなカタチにするかを考えます。それを考えるのも自分史づくりの楽しみのひとつです。おおいにいろいろな作品に触れましょう。
3、粗年表をつくる
手始めに簡単な年表をつくり記憶を掘り起こします。よく覚えている時期と、何も浮かばない空白の時期があることに気がつきます。そのような時は、その頃社会ではどのような出来事があったか、どのような音楽や映画が流行っていたか、といったことにも目を向けます。自分だけの歴史に社会の動きが加わることで、みんなの歴史に変わります。
4、素材を探す
アルバムや日記、通信簿や賞状や作文、手帳、手紙は記憶の宝庫です。海外にいつどこに行ったかがわかるパスポートも過去の自分を思い出すヒントになります。
5、思い出の場所に行く
こどもの頃に遊んだ広場や通学路を歩いてみると、高くそびえていると思った塀が意外に低かったり、広いと思った川幅が意外に狭いものだった、といった発見が。幼い自分が見た光景と、成長した自分が感じる光景の違いに気づくことでさらに脳が刺激され、記憶がよみがえります。
6、懐かしい人に会いに行く
家族や親戚、友人、学校の先生、部活の先輩や後輩、会社の上司や同僚、仕事先で知りあった人や趣味仲間……いろいろな人と再会することで当時の様子が蘇ってきます。若い頃にはわからなかった出会いの意味が、時を経て得難いものであったと気づくことも自分史の魅力のひとつです。
7、構成を考える
記憶の掘り起しができたところで、構成を考えます。自分史の構成には3つの型があります。ひとつめは、先祖や自分が生まれた頃から今日までを書く「時系列型」です。ふたつめは、ある特定の時期や出来事に焦点を当てて書く「テーマ型」。3つめは、エッセイや短歌、俳句を時の流れやテーマに沿って整理編集した「作品型」です。ステップ①の「誰のために、何のために」の原点に立ち戻り、どの型で作るのがよいか考えましょう。
8、原稿を書く
構成ができたところで原稿を書きはじめます。自分だけが知っていることを誰にでもわかるように書きましょう。良かったことだけを書きたくなるものですが、うまくいかなかったことも見つめ直し、そこから学んだことを書くことで共感が得られる作品になります。