自分年表作成と写真整理③
~どんな風に自分年表を作成すれば良いでしょうか?~
自分史活用推進協議会認定講座テキストでは、「第 2 章 自分史のつくり方」の「自分史づくりは六つのステップで」の中の「Step2 粗年表(人生年表)をつくる」で紹介されています。その中で「時系列に沿って半生をつづる場合はもちろん、あるテーマに絞ってつづるにしろ、粗年表を使って整理することは基本です。年表形式で整理すれば関連事項や世の中のできごととリンクさせることができます。書き手(自分史の主人公)の身に起こったことは、読み手の知らないことですが、関連事項や同時期に社会で起きたできごとは読み手の知っていることであり、それを手がかりに書き手のできごとに共感を持ってもらうことが可能になるのです。
粗年表ですから、正確な○年○月というデータは不要です。記憶の許す範囲で年表をつくっていきます。また、どうしても取り扱うテーマが時系列にそぐわない場合は、無理に粗年表をつくる必要はありません。
粗年表をつくることで、どのようなできごとを自分史の素材に取り上げるのかがイメージできてくると思います。」と説明しています。
立花隆氏は講談社「自分史の書き方」で最重要ポイントは「自分史年表」づくりとして第2章80ページをかけて説明しています。太字を抽出してみると、
・自分史の場合、この自分史年表がコンテになる。いい自分史年表ができたら、自分史はもう半分できたといってもいい。
・はじめからあまり詳細な年表を作ることに熱中するのはよくない。
・自分史年表の骨格は、いわば「履歴書(学校・職業)プラス個人生活史プラス家族史」
・人の一生は誕生から出発して、死滅点へと向かう長い長い4次元空間上の航海のようなものだ。自分史はその航海日誌のようなものだ。
・自分の全体像がなんとなく見えてきたという気持ちが生まれてきたときが、自分史の書き時である。
・自分の人生を大きく区分けしてみる。そこでまず最初になすべきことは、自分史を大きく時代別に区分けしてみるということだろう。自分の人生をどのように区分しようかと考えるところから自分史の執筆がはじまる。一つ一つ区分に適当なラベリング、人間関係の海を泳ぎ続ける、驚くほど多くの人間関係を引きずりながら生きていく、エモーショナルの側面から見たときの「生きる」という行為だ、その全体像が自分史なのである。「人間関係のクラスターマップ」、それぞれの時代に自分を取り巻いていた人間関係」の一覧表、自分史は最終的にエピソード集になる、自分の記憶に強く残っているような出来事にかぎることが大切だ。
・資料整理で記憶がよみがえる。なんといっても重要なのはアルバム、写真が1枚入るかどうかで、自分史はぜんぜんちがったものになる。
・思い出の品々が保存されている場所をひっかきまわすというのが、自分史を書くための欠かせない準備作業となる。
・人生を4つの軸で表現。「その年毎の主な出来事」「よのなかのヒト・コト」「半径5m以内の人達」「私ごとですが」
・当時の生資料、生写真を見つけだすことができれば、それをそのまま転用することで、自分のリアリティを何倍も高めた記録とすることができる。
・人の一生は生涯にわたって続く、「能力の開発過程」だ、自分史の書き方は基本的に自由である。定型にはめる必要はまったくない。
などである。
参考までに自分も年表を作成してみた。