大谷翔平

一般社団法人自分史活用推進協議会理事 菖蒲 亨

ロサンゼルス・ドジャース移籍1年目にしてワールドシリーズ優勝を果たした大谷翔平選手。
以前も話題にのぼっていましたが、ワールドシリーズ優勝を機にあらためて、高校生のころに書いていた目標達成シートのことがメディアに取り上げられています。この目標達成シートというのは、仏教の曼陀羅のような形をしたシートを用いることから、マンダラートと呼ばれるフレームワークのことをさすと私は理解しています。

大谷翔平選手が書かれた目標達成シートは、一度きりのことだったのでしょうか。一枚きりなのでしょうか。
これをたとえば年一回書き、PDCAを回していたら、その推移を見てみたいと思いますね。

公開されている(特定の出版社が刊行している小学校5年生向け道徳教科書に掲載されている)シートの大目標は8球団ドラ1で、そのために必要な小目標として、体づくりやコントロールのほかに、メンタルや人間性、運をあげ、それを磨くためにすることを書いています。人間性や運を磨く!ためになにをするか、書いているのです。これらがどう推移していくか追いかけたら、なにかが出てくるかもしれません!

そしてこれを自身が時系列で見たとき、それはまさしく大谷翔平選手の考えていることの自分史ではないでしょうか。
いま、大谷翔平選手は30歳のようです。
私から見て、大谷翔平選手は若く、まだまだ可能性のある選手のように思われます。しかし野球選手で40代までトップ選手として活躍できる方はごく少数です。いったい何歳まで、その躍動をみせてくれるでしょうか。今回のワールドシリーズで盗塁して滑り込む際に左肩を亜脱臼し、手術をしました。自身の選手生命を短くするようなことはなるべく忌避していただきたいと願うばかりです。

これから身体的に衰えていったときに、体づくりですることをどう変えていくのか、メンタルでどうカバーするのか、等々、見守っていきたいと、日本のプロ野球には無関心な私でも思います。

自分史は過去に向くと同時に、未来へも向きます。過去をふりかえって、未来の夢の達成に向けてPDCAを回していく。目標を達成するための自分史。習慣にしたいものです。

2018年に書いたあやめ自分史センターのマインドマップ