【シネマで振り返り 51】W杯期間中はこの映画で夢と自信を! 爆笑サッカー映画 …… 「少林サッカー」

自分史活用アドバイザー 桑島まさき

<世界で最も愛されているスポーツ>とされているサッカーだけに、ワールドカップ(以下、「W杯」と表記する)開催中は、スタジアムやテレビでの観戦で忙しく寝不足になる人が少なくない。サッカー愛好家にとって一年を振り返る際、W杯があった年は格別の思いがあり、他の年に比べると当時の記憶をしっかり覚えているようだ。
今年の大会は、常連国イタリアが不参加となり、イタリア贔屓の私としては残念な思いはあるが、それをも凌駕するドラマが生まれることを期待している。

1998年、日本はフランス大会に初出場し、現在まで連続出場している。2度目の出場となった2002年は日韓共催大会。前回大会の屈辱を果たすように、予選リーグを突破し、決勝トーナメントに進んだ。立派な成績だったと思う。歴史的な大会が日本とすぐ近くの韓国で開催されたのに、都合で一度もスタジアムで観戦できず、悔しい思いをしたことをしっかり覚えている。
香港映画「少林サッカー」(2001年製作)は、この大会期間中に日本で劇場公開され、香港のみならず日本国内でも大ヒットを記録した作品だ。

サッカーの楽しみはゴールシーンにある。だから、1-0なんてちゃちなゲームより、極端だが5-5ぐらい派手な点の取り合いのゲームの方が見ていてワクワクして好きだ。取られたら取り返すぐらいのゲームでないと面白くない。
しかし、ゴールを決めるのは難しい。人気と実力を兼ね備えた選手だって、堅牢なDFやゴールキーパーに動きを封じ込められるとゴールはできない。強力なミドルシュートだってDFがうようよしている所では、ゴールネットを揺らすことはできない。

ところが、だ。少林拳の達人たちがサッカーをやったらどうだ。「鋼鉄の足」をもつ主人公(チャウ・シンチー)と「鉄の頭」をもつ少林拳の達人たちの寄せ集めで結成されたサッカーチーム。ルールなんて知らなくたって苦しい修行を経てモノにした特技をいかして、次々に敵を負かしていく。「鋼鉄の足」から放たれるシュートは、ゴールキーパーの手袋を破り、ネットを破り、遥か彼方まで飛んでいく。まるで、パミール砲だ。
ゴールを目指すボールは火の玉となり、闘志に燃える選手たちの瞳はギラギラ炎と化す。ちょっとやそっとじゃない大仰なCG技術の駆使。痛快サッカー+カンフー映画! 面白い映画はとことん観客を爆笑の渦へと誘う。
バレリーナもどきの見事な開脚、体操選手なら優勝間違いなしのあん馬みたいな技、空中浮遊はどこかで見たような(?)。とにかく少林拳のバランス感覚はすばらしい。その少林拳チームを迎えうつのは、ドーピング軍団の「デビル」。ピッチはさながらリングと化し修羅場。無表情なターミネーター軍団vs絆と信頼で結ばれたすばらしい少林拳チームとの戦いはいかに……。

映画レビューなんて堅苦しいのは必要ない。腹の皮がよじれるほど爆笑し、とことん楽しめばよい。香港のアカデミー賞を総ナメした本作が、W杯で盛り上がる世界の人々へ向けて発信するメッセージ。
夢と自信をもつこと! 日本チームのナイスゲームに期待したい、がんばれー!

*「少林サッカー」(2002年6月1日 日本公開)
少林サッカー : 作品情報 – 映画.com

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