語り継ぐこと・・・動物としての性か

医療系ライターで薬剤師でもある畑川郁江アドバイザーのブログ記事です。畑川アドバイザーはネット上で完結できるエンディングノート(生涯の鍵 La Clef d’une vie)の運営もしており、その中で特に医療の事前指示書の重要性を訴えています。

【語り継ぐこと・・・動物としての性か】

脈々と歴史的事象が記録として残り、その事象が【学問】となっているが、改めて思うと遺伝子を脈々と残し続けている人類そのものの営みが歴史の原点であることは間違いない。
改めて世界史や日本史で登場する人物も先祖代々の教え、そして、世継ぎをどうするかということが語られることが多い。
そう思うと、家系図を再度見直して、次の世代に渡し「語り継ぐ」ことは、特別なこととは思えず、むしろ「習性」なのではないかとも感じる。

戦後に突然の思想の変換を余儀なくされ、日本人の生活スタイルや社会そのものを再構築してきた人たちから団塊の世代へ向けて何が伝承されたのか。想像するに、「触れてはいけない」現実逃避の現れにも思える。
今まで正しいと思っていたことがすべて裏返るなどという体験、死への恐怖と常に隣り合わせで生きた時代を改めて思い出すということは、まったくもってやりたくないこと、忘れたほうが良いこととも思える。

まったく私たちの世代では想像を超える衝撃に違いない。

ただ、改めて今、それを伝え残す意味、伝えなければならないと駆られる思い、を感じ取るのは、まさにDNAが繰り返し複製され続け、次世代に残っていった種の保存の営みにも近い性(さが)を感じる。
性を信じて語り継ぐ姿は、脈々とした存在への深い感謝でもある。

(ちょっと今回の投稿は哲学的なものになりました。)

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