自分史から「実録小説」へ 阿部敏広さん(浜松市)に聞く

今年、「北九州自分史文学賞」で大賞を獲得した『素人酒場奮闘記』の作者阿部敏弘さんに会いました。

浜松駅前に「やきとり伝兵衛」という焼き鳥酒場があります。古いビルの地下20坪ほどのお店です。このお店の主人、阿部敏広さんが「第22回北九州市自分史文学賞大賞」の受賞者です。サラリーマンだった阿部さんは会社のリストラで退職を余儀なくされ、平成18年に退職金900万円を資金にして「やきとり屋」を開業します。受賞作品は、退職前後のこと、暗中模索から開業に至る経緯、店づくりの体験、開業準備のあれこれから開店の日の感激など、題名通り、素人が酒場のオヤジになるまでの様々な初体験を軽快なタッチで書いていきます。

阿部さんに会ってお話を聞いてきました。

「昨年は『故郷』という作品で北九州市特別賞をいただきました。2年連続は無理とは知りつつ応募したら大賞をいただき驚きました。世の中にはリストラや再就職で苦労している人も多いと思います。私の本がそういう人たちの参考になれば嬉しいです」

「商売がやや軌道にのってゆとりができたので書きはじめました」という阿部さんは、既に第三作「青春でんでん」を書き始めているそうです。

「自分史という言葉はあまり好きじゃないんです。私の書くのは『実録小説』です」という阿部さん。それはともかく、その夜もやきとりを焼きながら自分史の構想を練る阿部さんでした。(『素人酒場奮闘記』学研、1,500円)

前田義寛(代表理事)

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