おのやすなり(自分史活用アドバイザー)

今年の7月に105歳でお亡くなりになられた日野原重明医師のインタビューを拝見しました。

日野原先生は「生活習慣病」という言葉をつくり、「人間ドッグ」や「ホスピス」など予防医療や終末期医療の普及に尽くした聖路加国際病院名誉院長で、100歳を超えても現役医師であり、執筆家として活躍をされておられました。

今年の初めに命のインタビューとして1ヶ月に渡るインタビューで語られる言葉は命のメッセージとして心に響きました。

死ぬのは怖い、やらなきゃならないことがまだまだある

若い頃は軍医として、戦後も医師として多くの生と死を見てきた先生が、105歳となってご自身の体調を感じながら答えるこの言葉にゾクゾクとするものがあります。

達観とか悟りを述べるのではなく怖いと言葉にできる素直な執着に人間的な魅力を感じたのです。

そして、ベッドの上でこうおしゃいました。

”僕にはまだまだやらなきゃならないことがある、キープ・オン・ゴーイング、前に進まなくちゃならないんだ”

”過去は未来に繋がっている、神様はきっと(使命を全うするために)生かしてくれるだろう”
105歳の言葉とは思えない活力のある言葉です。

(105歳ですけど)延命治療は望みますか?

もしもの状態になった時に先生は延命治療を望みますか?

病床にある105歳になんとも厳しいとも思われるような質問にも答えます

”それはその時にならなければ解らない、今決められることではない”

この言葉も重いものを感じます。
それは潔いとか悪いとかではなく、使命感の問題だからです。

人生でもっとも恐怖を覚えたには、飛行機がハイジャックに逢い(氏はよど号ハイジャック事件に巻き込まれておられます)人生が終わったと感じた時。

一度死んだ人生、これからは自分の命は人の為に使うと心に決め多くの命と向き合い、その姿勢に終わりはないのだという凄みを感じたのです。

今日は明日の為にある、105歳の命がそう語っているのです。

過去を振り返る作業は、過去の為ではなく未来の為に、キープ・オン・ゴーイングという言葉が響きます。

それから半年後、死期を悟った先生は娘さんにきっぱりと延命治療の必要はなしと言って旅立たれたそうです。

死してもなお、氏の言葉は多くの人に受け継がれ、続いてゆきます。

自分史ラボ:my life my art