武田悦江(自分史活用アドバイザー)

福島県郡山市在住のアドバイザー、武田悦江です。自分史を福島県に普及させることで、東日本大震災の記憶を、お子さんやお孫さんなどといった自分の愛する人たちに伝えられることを目標に福島県内で活動しています。

今回は東日本大震災後、定期的にご支援頂いている(公財)世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会から助成をいただき、「和綴じ自分史講座」を開催した報告をリポートさせていただきます。講座の真の目的は「自分の愛する人に震災の記録を伝え残すこと」ですが、このことを前面に出すと堅苦しくなるため「『和綴じ』という日本の文化を体験しながら楽しく自分史を残しましょう!」とよびかけて受講生を募りました。

初回の講義では

1.自分史を使った自己紹介
2.自分史とはなにか?
3.自分史をつくるメリット
4.自分史年表作成
5.10大ニュースを書こう
6.10大ニュースをもとにした自分史の広げ方
7.どんな自分史を書きたいのか。次回までに考えてくる
をお話しし、次回までに
・パソコンで書き上げるのか
・手書きで書いた自分史を講師(武田)にタイピングをしてもらうのか
・手書きで書き、完成した自分史をコピーしたものを和綴じにするのかそれぞれの希望を考えていただきました。

具体的には4月から月1回の5回講座とし、最初の4回を「自分史を書く作業」にあて、できあがった自分史を元に、最終日に「和綴じ」を学んでいただくというものです。企画当初は「自分史講座4回」+最終回に和綴じという予定でしたが「ぜひ受講したいが、土曜日開催だと参加できない」という方がいらしたため、急遽「金曜夜の開催」を決めました。同時に土曜日に受講された方も自由に参加できることとしました。その結果、ワードで50ページ以上の自分史をすでに書き上げた方が、文章レイアウトを修正するためにお越し頂くなど、1回の講座ではまかないきれない部分のフォローができました。

自分史を作成する段階で苦労したのは「手書きの方」「ワープロを打てる方」など、受講生の方それぞれの執筆スタイルの違いと、「完成形をどうしたいか」という個々のご要望に応じて、編集作業を整えることでした。それも講座開講を月に1回というペースにしたことで、個別の対応にゆとりを持ってお応えできたかと思います。このようにして迎えた最終日の「和綴じ講座」では、千葉県船橋市からお呼びした長谷川講師への期待度がとても高く、「みなさんの熱心さに驚いた」と長谷川講師から言われました。

終了後のアンケートでも「パソコンから印刷したものをどう冊子にするかと悩んでいたが、和綴じとして完成した喜びが「大」です」「これを機に、2冊目、3冊目と作っていきたい」「友人、知人に読んでいただけそうです」「もう1回やってみたい」などの声が聞かれました。来年の開講も視野に入れながら、現在次の企画を練っているところです。より多くの方に参加して頂けたらうれしいですし、講座を通して受講生のみなさん方の「自分史の輪」が広がることを願っています。

和綴じ本を手に、長谷川講師(前列中央)を囲んで